技術11 構造物維持管理システム

★構造物維持管理システム/東京地下鉄(株)/鉄道★

<概要説明>
東京メトロでは、維持管理業務の効率化及び説明性向上を目的に、土木構造物の総合的な維持管理体制として構造物維持管理システム(MAST)を構築している。本頁では、構造物維持管理システム(MAST)の概要について紹介します。


<開発・導入の背景>
■従来の課題
東京メトロでは、維持管理する土木構造物の多くが建設後50年を超えている。今後、維持管理費の増大、技術者不足や働き方の変化による鉄道利用者の減少など、リソースの確保が厳しくなることが想定されるため、今以上に効率化を図っていく必要がある。また、土木構造物の維持管理についてステークホルダーに対して、客観的に説明できる維持管理方法への移行が重要な課題と捉えている。
■新たに導入した技術の概要
土木構造物の総合的な維持管理体制として、構造物維持管理システム(MAST)を構築した。
①構造物検査システム(MRSI)による記録、②ドローンによる高所の検査
③工務管理システム(MAPS)やBIツールによる検査記録の管理・分析
<導入効果>
①検査業務へのiPad活用により、事前準備及びデータ転記作業の省略、検査結果の迅速な共有が可能となった。
②高所のトンネル検査へのドローン活用により、高所確認が効率化された。
③工務管理システム(MAPS)やBIツール活用により、検査記録の管理分析、検査結果の蓄積・可視化、補修計画作成の効率化及び説明性が向上できた。
<今後の課題>
新技術の導入等、高度化を目指し更なる効率化及び説明性の向上にむけて取り組みを進めている。
<参考文献>
・石川幸宏、東京メトロにおける構造物維持管理システム、土木施工、2022.7