技術15 AIを用いた打音検査解析によるコンクリートの診断システム
★AIを用いた打音検査解析によるコンクリートの診断システム/応用地質(株)/道路、鉄道★
<概要説明>
トンネル覆工コンクリートは初期欠陥や経年劣化等により、変状が発生するケースがあります。トンネル点検で行う打音検査では、変状箇所周辺などに打音異常箇所がないかを検出します。打音検査は点検員が打診音を聞き変状状況の診断をする定性的な手法であり、客観性の確保が課題です。その解決方法として打音検査結果の定量化と診断支援を行うため、本技術を開発しました。

<開発・導入の背景>
■従来の課題
打音検査は点検員が打診音を聞き、変状状況を診断する定性的な手法であるため、点検員の熟練度による判断の個人差が含まれることから、客観性の確保が課題です。また検査結果を記録しづらく、次回点検時の比較が難しいことも課題です。
■新たに導入した技術の概要
コンクリートの状態把握に伴う打音検査について、打音ハンマーの打撃力波形をAIによって解析し、コンクリートの状態を自動判定する技術です。打音ハンマー(CTS)で打撃を行い、打撃力の波形をグラフ化するとともに「健全」「劣化」「うき・はく離」のを判定し、本体ディスプレイ上にリアルタイムで表示できます。打撃力の波形をAIにて分析し、トンネルの覆工コンクリートにおける状態を自動的に判定するシステムです。
<導入効果>
点検員の熟練度に関係なく、同等な検査結果を得ることができます。
打音検査結果の定量化ができます。
検査結果(打撃力の波形)を記録することができます。
<今後の課題>
材質、構造の異なる部材への適用や打音位置の特定(ポジショニング)に取組む予定です。
<参考文献>
性能カタログ
https://www.mlit.go.jp/road/sisaku/inspection-support/pdf/c/TN020021.pdf