技術4 TCI(トンネルひび割れ指数)">TCI(トンネルひび割れ指数)を活用した覆工点検の効率化

★TCI(トンネルひび割れ指数)を活用した覆工点検の効率化/東日本高速道路㈱/高速道路★

<概要説明>
高速道路トンネル覆工の詳細点検は、5年ごとに実施し、覆工画像撮影(詳細点検A)したのち全面近接目視+全面打音(詳細点検B)を基本としている。詳細点検2回目以降は、覆工ひび割れ展開図より得られるひび割れ評価点を用いて、全面近接目視+全面打音の実施の有無を区分している。このため、精度が高く客観的なひび割れ評価点を算出できるように、TCIを導入し点検の効率化を図っている。

<開発・導入の背景>
■従来の課題
従来は、目視により手書きでひび割れ展開図を作成し、ひび割れ幅や長さをもとに評価点を算出しており、時間をかなり要することと点検者の技能によるところがあった。
■新たに導入した技術の概要
TCIは、クラックテンソルの考えを導入したもので、ひび割れの幅、長さ、方向性をひとつの数値化された評価尺度として利用できるものである。また、5年ごとにその数値の変化を見ることで、ひび割れの進行性の有無、大小が把握可能となり、健全度評価の判定に使うことができる。
<導入効果>
覆工画像撮影をもとにひび割れ展開図を作成することで、点検精度が向上すること、TCIは電子化されたひび割れ展開図により自動的に算出されるので、客観的で点検者の技能に左右されない評価点が得られる。
<今後の課題>
TCIの数値と覆工の状態の関係性は、点検の実績を積み重ね常に見直しを図っていく必要がある。また、高速道路トンネルでの点検実績をもとに適用を図っているところであり、他機関のトンネルへ導入する場合は、数値区分等の設定に留意する必要がある。
<参考文献>
山田隆昭・佐野信夫・馬場弘二・重田佳幸・吉武勇・西村和夫:ひび割れ指数を用いたトンネル覆工コンクリートの健全度評価法の構築 土木学会論文集2008_12