技術7 走行型高速3Dトンネル点検システム

★走行型高速3Dトンネル点検システム  MIMM-R(ミーム・アール)/パシフィックコンサルタンツ(株)/道路、鉄道★

<概要説明>
トンネルにおいて,カメラ,レーザ,レーダを搭載した統合型走行計測システムにより従来点検前に計測し, 近接目視, 打音検査の併用技術として支援するとともに,取得した3D可視化情報を総合的に活用し健全性診断を支援する.

<開発・導入の背景>
近接目視、打音検査による点検は、規制を必要とし、安全性や渋滞の発生などが懸念される。また、変状の記録は、スケッチを主体としたものであり、客観性に乏しいなどの問題がある。そこで、本システムは、規制を最小限とし、客観的なデータを取得することで、近接目視、打音検査の効率化を目的として開発した。
本システムは、トンネル覆工壁面の連続画像撮影システム、高精度3次元レーザー計測システム、非接触レーダ探査システムを車両に搭載し、覆工表面ひび割れや漏水等の変状と、トンネル断面形状、巻厚、背面空洞等を計測する。走行型計測結果により覆工壁面展開画像および変状展開図を作成することで、変状位置を正確に把握することが可能となることから、高品質な変状展開図を作成することが可能となる。MIMM-Rに搭載された3次元レーザー計測システムを併用することで、断面形状や断面変形の有無を把握することができるため、外力性変状の評価するための定量的なデータを得ることができる。MIMM-Rに搭載された覆工巻厚・背面空洞調査レーダーシステムを併用することで、巻厚不足の判定や背面空洞の有無、突発性崩壊の危険性評価を行うための定量的なデータを得ることができる。
■新たに導入した技術の概要
<導入効果>
事前に本システムによりデータを取得し、現地点検の際の着目する変状を抽出することで見落とし防止に寄与するとともに、現地作業の効率、時間短縮を図ることができる。また、対象とするトンネル延長が500m程度以上の場合、点検コストの低コスト化を図ることができる。
<今後の課題>
・計測データから変状を抽出する際の作業効率の向上、更なる低コスト化を図る。