5706

区分
JTA委員会研究成果報告書
図書分類
施工技術山岳
図書名/雑誌名
トンネル爆破技術指針
著者名・発表者
爆破技術特別小委員会
所属
社団法人日本トンネル技術協会
発行所
社団法人日本トンネル技術協会
発刊年月(表示用)
1982年(昭和57年)2月
総頁数
226頁
体 裁
A4サイズ
内容

まえがきより2年間にわたってトンネル爆破技術に関する調査研究を行ってきたが,どうにかそのまとめを作成することができた。昨年度は内外の文献をまとめて整理することにより, トンネル爆破技術の全般的な状況を展望して調査研究(その1)報告書を作成したが,本年度はさらに一歩進めて調査研究が行われた。
その成果がここにまとめられた調査研究(その2)報告書であるが,内容をとくに,昨今のトンネル爆破技術として重要な長孔発破技術とスムースプラスティング技術にしぼってまとめてある。この2技術が,高性能機械類の発達やNATMの普及とともに重要視されるようになったことは,今さら説明の要はあるまい。そしてさらに, この2技術を最大限に活用するのに必要なものとして,岩石発破(爆破)計画の基礎とトンネル爆破に係る環鏡技術,および火薬頬の管理と保安技術の3章を加えて報告書を賛成した。
まとめにあたってとくに意図した点は,実際に使える報告書とすることでありたが,そのために,1つは,報告書を技術指針とその解説のスタイルでまとめること。2つは,現場でのデータをできるだけ盛り込ことを考慮した。

目 次

第1章総説
1-1 目的,I-2 適用範囲
第2章岩石発破計画の基礎
2-1 爆破に対する岩の抵抗,2-1-1 せん孔牲,2-1-2 爆破に対する岩の抵抗
2-2 爆破による周辺岩盤の破損
2-3 爆薬の使用量,2-3-1 爆薬の種類と性能
2-4 せん孔配置と心抜
2-5 爆破計画の手順,2-5-1 岩石の評価,2-5-2 せん孔機械の選定とパターンの決定,2-5-3 爆薬の選定と薬量の決定,2-5-4 爆破順序,2-5-5 環境対策,2-5-6 ずり処理計画
2-6 NATMにおける爆破計画,2-6-1 NATMの特徴と爆破,2-6-2 NATMにおける爆破計画
第3章長孔発破の技術指針
3-1 掘進長の決定
3-2 長孔発破,3-2-1 せん孔機,3-2-2 ロッド, ピット,3-2-3 せん孔配置,3-2-4 心抜き法,3-2-5 せん孔精度
3-3 爆破,3-3-1 装薬,3-3-2 てん塞,3-3-3 爆破順序
3-4 ずり処理,3-4-1 ずりの性状,3-4-2 ずりの運搬,3-4-3 ずり捨て
第4章スムースプラスティングの技術指針
4-1 日的,4-1-1 スムースプラスティングの必要性と目的,4-1-2 スムースプラスティングの特徴,4-1-3 スムースプラスティング以外の制御発破,4-2 デカップリング,4-3 周辺孔の配置と装薬量,4-4 装薬,4-4-1 スムースプラスティング用爆薬及び雷管,4-4-2 スムースプラスティングの装薬及び起爆方法
4-5 周辺孔のせん孔精度,4-6 スムースプラスティングの評価
第5章トンネル爆破に係る環境技術指針
5-1 爆破振動,5-1-1 測一定,5-1-2 測定法,5-1-3 測定計器,5-1-4 既発表の実験式,5-1-5 影響と許容限度,5-1-6 軽減対策
5-2 爆破騒音,5-2-1 爆破音と爆破騒音の測定方法,5-2-2 爆破音の諸特性,5-2-3 爆破音の影響,5-2-4 トンネル爆破からの大気振動波の影響の軽減対策
5-3 爆破後ガス,5-3-1 後ガスの人体への影響及び中毒者に対する処置,5-3-2 ガス分析法及び検知法
5-4 飛石,5-4-1 飛石の運動,実験式及びモデル計算,5-4-2 飛石対策
第6章火薬類の管理と保安技術に係る技術
6-1 火薬類の管理,6-1-1 運搬,6-1-2 貯蔵,6-1-3 消費,6-1-4 廃棄
6-2 現場における火薬類の取扱い,6-2-1 せん孔,6-2-2 装薬,6-2-3 結線,退避,点火,6-2-4 電気先夜による不壊,6-2-5 静電気,6-2-6 雷,6-2-7 迷走電流,6-2-8 メタンガス
参考資料