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まえがきよりここに紹介する勧告は,Ⅰ.T.Aのワーキンググループ”Contractual Sharing of Risks"で検討を加えてきたものであり,その勧告は下記に示すとおりである。このうちⅠ-Ⅳについては既に昭和55年3月に協会から各関係機関に印刷物として配布済みであるが,今回はその後のものと一括して紹介するものである。この勧告の趣旨は`”地下工事に内在するリスクを公平に配分し,そのコストを下げるため"としており,I.T.Aは,加盟各国の工事契約に際してはこの勧告の意とするところに十分配慮するほか,特に国際入札に係る工事ではこの勧告を遵守することを強く要望している。勧告内容については,国情や慣行の相違からわが国の実情にはそぐわないものもあって,内容を十分理解し難いものもあると思われる。従って訳文では意訳した部分も多々あることをお断りしておくと共に,小委員会として若干のコメントを付すことにした。なお,今後の海外地下工事に参加される関係者には,勧告のより正確な解釈が必要と判断されるため,勧告原文を併載することにした。
序言(1980 Ficher、1984 Lemley)、
Ⅰ 条約変更条項Changed Conditions Clauses、
II 利用できる地下条件の情報の完全な提示Full Disclosure of Available Subsurface Information
Ⅲ 拒否条項の排除Elimination of Disclaimers
Ⅳ 請負者の事前資格審査Prequalification of Contractors
Ⅴ 物価変動による契約の変更Contract Variation in Price
Ⅵ 紛争Desputes
Ⅶ 支保工Ground Support
Ⅶ 地山性状の表示Ground Characterization
Ⅸ 入札および契約の付与Tendering and Award of Contracts
X 乗込費用の支払いMobilisation Payments、
XI履行保証Performance Bonds、
ⅩⅡ総合保険計画Coordinated lnsurance Program
(注)原文は,ADVANCESINTUNNELLING TECHNOLOGY AND SUBSURFACE USEより抜粋、Ⅰ~Ⅵ=198l VOLUMEINUMBER2より、Ⅶ, Ⅹ, =1982 VOLUHE2NUMBERlより、Ⅷ,Ⅸ,Ⅹ,ⅩⅠⅠ, =1983 VOLUME3NUMBER4より