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まえがきより日本トンネル技術協会の施工技術委員会・資材機械小委員会では、昭和51、53年に「トンネル工事用機械ハンドブック(上・下巻)」、昭和59年に「トンネル工事用機械便覧」を発刊し、多くの関係者に実務上貢献し、好評を得てきた。NATMが導入されて以来、トンネル技術は急速な発展を遂げてきたが、近年建設業の労働人口の減少や、高年齢化が深刻化してきており、労働環境の整備、作業の省力化・効率化などのために、機械を大型化したり、改良または新型機械の導入が図られている。このような状況から、当協会では、既刊の「トンネル工事用機械便覧」について、最近のトンネル工事で使用されている機械を主に資料収集し、改訂を行うこととし平成5年度より作業を行ってきた。改訂にあたっては、最新の資料を基に各機種の種類と構造、選定と適用範囲、仕様、特長等について、トンネル現場の実態等をふまえ慎重な検討、審議を重ね、このたび発刊の運びとなったものである。本便覧が、今後のトンネル現場に携わる技術者の方々に、トンネルの計画、設計、施工のあらゆる面から役立つものと信じている。
第1章掘削機械1.1さく孔機械1.2自由断面掘削機、1.3トンネルボーリングマシン1.4ブレーカ1.5割岩用機械、第2章ずり出し機械2.1積込み機械2.2運搬機械第3章支保機械3.1吹付機械3.2吹付コンクリート製造機械3.3吹付ロボット3.4支保工機械3.5ロックボルト機械第4章覆工機械4.1打設機械4.2運搬機械4.3型わく
第5章ボーリング機械とグラウト機械5.1ボーリング機械5.2グラウト機械
第6章安全環境設備
6.1濁水処理設備6.2換気設備6.3防音設備6.4照明設備6.5 通信・非常警報設備
第7章計測設備と掘削管理7.1NATM計測設備7.2掘削管理
第8章共通機械8.1給気設備8.2給排水設備8.3配電設備8.4クレーン設備
第9章斜坑・立坑設備、9.1斜坑設備、9.2立坑設備、9.3立坑・斜坑の実績
付録-1 掘削工法と施工機械の組合せ
付録-2 建設省指定「排ガス対策型建設機械」について
付録-3 関係法令一覧表
付録-4 SI単位