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区分
JTA委員会研究成果報告書
図書分類
施工技術山岳
図書名/雑誌名
NATMの合理的施工法の研究報告書
著者名・発表者
NATM合理的施工法特別小委員会
所属
社団法人日本トンネル技術協会
発行所
社団法人日本トンネル技術協会
発刊年月(表示用)
1983年(昭和58年)3月
総頁数
137頁
体 裁
A4サイズ
内容

まえがきよりNATMは在来工法の変遷に比べ,非常に早いテンポで普及してきたため,それらに答えるべくいろいろの機関でNATM先進諸国の事例や文献等を参考に施工してきた。そうしてわが国での実績も各分野に亘って多く報ぜられているが,技術的には先進諸国に劣るものはもはやないレベルに適したものと思われる。こうした現状の中で,安全面は勿論のこと,経済的にも施工時だけでなくでき上った構造物としての評価も踏まえて,わが国のNATM施工の実情を調査・分析し,その中で生かすべきは生かし,長期定着化に見合う今後のあるべきビジョンも提言に加え,地山区分別の「NATMの合理的施工法の研究」を行うものである。本研究は日本国有鉄道盛岡工事局より委託を受け行った研究で,56年度の調査分析,57年度の研究と2年間に亘って特に施工法に絞った研究である。施工にはまず設計があり,その設計により具体的な施工法を研究するのか本筋であるが,本委員会は地山を4つに分現し,それぞれの地山分頬の中で主旨に沿った施工法についての研究を行ったものである。本研究の主題である「合班的」とは技術はもちろん,経済性も大きな比重を占めるものであるが,具体的な工費の検討は,将来展望も含めて提案することからむづかしく,したがって委員諸氏の豊富で貴重な体験を提案に充分反映させ,その代用とした。また本研究は,前述の合理性の追求にあたっては本委員会だけでなく,広くトンネル技術者より生の声を聞き,それらをできるだけ反映させ,まとめたものである。作業は短い期間での議論であり,完全なものとは思われないが,NATMの施工で,この工法の融通性のある特徴を極力活かしたっもりである。本研究成果が各々の現場でNATMの合理的施工法検討の一助になることを念願するものである。

目 次

1.調査研究の目的2.調査,2-1調査の目的,2-2調査の方法,2-3調査トンネル,2-4調査の結果-アンケート集計-,2-5調査結果からの考察
3.合理的施工法の提案
3-1対象トンネルの分類
3-2対象トンネル共通事項,3-2-1換気,3-2-2一次支保,3-2-3二次覆工,3-2-4アイソレーション,3-2-5インバート,3-2-6補助工法,3-2-7計測
3-3硬岩トンネル
3-4軟岩トンネル(圧なし)
3-5軟岩トンネル(圧あり)
3-6土砂トンネル
あとがき