92003-1

区分
JTA委員会研究成果報告書
図書分類
施工技術山岳
図書名/雑誌名
山岳トンネルの施工法に関する調査研究報告書2分の1冊
著者名・発表者
合理的施工法特別小委員会
所属
社団法人日本トンネル技術協会
発行所
社団法人日本トンネル技術協会
発刊年月(表示用)
1992年(平成4年)2月
総頁数
359頁
体 裁
A4サイズ
内容

まえがきよりNATMが我が国で採用されてから十数年が経っており,今や山岳トンネルの標準工法として定着している。特に地形地質が複雑に変化する我が国では,計測による現場管理をもとに地山の耐荷能力を最大限に利用して適切な支保を選択することのできるこの工法はそれまでの在来工法に比べ,柔軟性に富むため施工性・経済性の面で有利性を発揮した例が多く見られる。しかし,この工法は普及発展のテンポが非常に早かったために,設計・施工の両面で末だ改良すべき点が多々あるのが現状である。日本道路公団では,こうした背景の中,昭和62年から平成2年度に渡って(社)日本トンネル技術協会に委託し「山岳トンネルの施工法に関する調査研究」を実施した。本書はこの委託研究報告書を基に一部加筆修正を加え,国内外の資料文献の収集整理,NATMの原理と現状,地山分類やトンネルの設計・施工・計測に関する合理的なありかた,作業環境・安全衛生,及び崩壊事例について2分冊として取りまとめたものである。これらのことを踏まえ,本書がトンネル工事に従事する技術者,関係者にとって現場での施工のみならず,計画調査段階においても十分な手引き,解説書となり広く利用されることとなれば幸いである。

目 次

第1章総論1-1 はじめに,1-2 路線計画におけるトンネル,1-3 地質の調査,1-4 施工中の崩落等の防止について,1-5 工事計画,1-6 設計,1-7 施工,1-8 施工中の調査及び評価,1-9 工事管理,1-10 維持管理第2章NATMの現状,2-1 概要,2-2 地山分類,2-3 設計,2-4 計測,2-5 施工管理,2-6 合理的トンネルの設計・施工第3章NATMの原理,3-1 概要,3-2 L.V.Rabcewicz,3-3 L.Muller,3-4 オーストリアのITA国内委員会,3-5 フランストンネル協会の勧告,3-6 土木学会NATM小委員会第4章地山分類,4-1 概説,4-2 外国の地山分類,4-3 国内の地山分類,4-4 日本道路公団の地山分類,4-5 新しい地山分類の試み,4-6 まとめ第5章設計概論
5-1 概論,5-2 地山一トンネル系の支保機構,5-3 地山支持リングの効果的形成,5-4 支保工の種類と施工法,5-5 一次支保工の機能とモデル化,5-6 覆工の目的および役割,5-7 トンネルの力学的構造における地質的問題点,5-8 特殊条件下の設計,5-9 新工法と設計思想,5-10 計測・観察と設計思想との関係第6章設計
6-1 トンネル設計の概念,6-2 支保構造の設計,6-3 標準支保パターン,6-4 補助工法の設計,6-5 坑口部の設計, 第7章計測
7-1 計測の計画の実施,7-2 計測の活用,7-3 計測の事例,7-4 計測の今後について