202002

区分
JTA委員会研究成果報告書
図書分類
施工技術山岳
図書名/雑誌名
切羽観察担当者のための基礎知識 Q&A
著者名・発表者
技術委員会山岳工法小委員会地山評価WG
所属
一般社団法人日本トンネル技術協会
発行所
一般社団法人日本トンネル技術協会
発刊年月(表示用)
202002(令和2年)6月
総頁数
59頁
体 裁
A4サイズ
内容

まえがきより,
山岳トンネル工事は,刻々と変化する地山の状態を知ったうえで,それに適合する施工をすることができるか否かで,工事の難易や工期,予算の管理に大きく影響を受けます.この地山の状態を知るための作業として,トンネル工事では事前地山条件調査が重要であり,その成果に基づく当初設計を基本として施工が進められます.しかしながら,トンネルは地下深部の,かつ線状構造物であるという条件から,その延長や特殊な地山条件への遭遇などにより,十分な精度で地山条件の把握ができない場合も少なくありません.このようなトンネル工事の問題を補完する手段として切羽観察があります.特に,現在の山岳工法の標準工法であるNATMでは,切羽観察は主要な計測作業の1項目として位置づけられています.山岳工法小委員会地山評価WGでは,トンネル施工に不可欠な適正な地山評価手法の確立を目的としてこれまでにも切羽観察担当者を対象としたアンケート調査結果の整理,公表等,具体的なトンネル工事における地山評価作業に主眼をおいた活動を進めてきました.その一環として,切羽観察における作業上の課題や問題点の抽出,さらにその解決のための切羽の評価,状態の記録方法等,現場担当者の切羽観察作業を技術面から支援する参考となる資料のあり方について検討を進めています.この度,実際に作業を担当する関係者,あるいは広くトンネル工事に関わる技術者の方々に,切羽観察項目ごとの留意点,着眼点,具体的な表記方法等を理解いただけるよう,その成果の一部を取りまとめた次第です.
その根幹とするコンセプトは,“現場で多い質問に分かり易く答える”ことであり,そのため,地質技術者が現場でよく質問される疑問点を切羽観察事項ごとにQuestionとして挙げ,それぞれに関連する項目ごとの評価のための着眼点(ポイント)を整理したうえで,できるだけ図表や現場写真を用いて,あるいは地質用語については簡単な説明を付記しながらAnswerとして取りまとめました.また,初めて切羽観察を担当する技術者にも分かり易いようにできるだけ平易な記述としており,巻末には切羽観察時のコメントや記事の具体的な文例を付録として掲載するなど,実際に作業に当たる前に参考資料として利用いただければと思います.なお,詳細な地質用語等の解説については各種専門書を参照していただきたいと思います.

目 次

観察記録の作成にあたって
Q - 1「切羽観察記録の作成,記入方法を教えて下さい」:観察記録の構成・内容
切羽観察の準備
Q - 2「切羽観察にはどんな道具を用意すればよいか教えて下さい」:使用する道具類
切羽観察のコツ
Q - 3「切羽スケッチの記録の方法とコツについて教えて下さい」:観察の方法
Q - 4「上手な切羽写真の撮り方を教えて下さい」:撮影方法や工夫,写真への記載事項
Q - 5「コメントや記事にはどのようなことを書けばよいか教えて下さい」:コメント,記事の書き方
観察・評価
Q - 6「岩石名の重要性と切羽での見分け方について教えて下さい」:岩石名
Q - 7「岩石,地質の色の観察,表現方法を教えて下さい」:色の判定,記載
Q - 8「切羽の自立性はどのように観察して評価すればよいか教えて下さい」:切羽の自立性
Q - 9「岩の硬さ(圧縮強度)はどのように観察して評価すればよいか教えて下さい」:岩石の強度
Q -10「岩石の風化はどのように観察して評価すればよいか教えて下さい」:風化
Q -11「岩石の変質はどのように観察して評価すればよいか教えて下さい」:変質
Q -12「割れ目はどのように観察して評価すればよいか教えて下さい」:割れ目
Q -13「断層や断層破砕帯はどのように観察して評価すればよいか教えて下さい」:断層,破砕帯
Q -14「切羽湧水はどのように観察して評価すればよいか教えて下さい」:湧水
Q -15「水による劣化はどのように観察して評価すればよいか教えて下さい」:水による劣化
その他の評価
Q -16「切羽に複数の岩石や状態の異なる岩塊が混在する切羽の観察,表現方法を教えて下さい」:切羽に複数の岩石・地質が分布するとき
Q -17「重金属等,有毒ガス発生が懸念される切羽の観察項目と判定方法を教えて下さい」:重金属,有毒ガスを発生する地質

備考

個人会員ダウンロード可能、その他コピーサービス@50/枚