5610
本報告書は、日本国有鉄道盛岡工事局から社団法人日水トンネル技術協会が研究委託を受けた『トンネル変状の実態調査とその原因の解明に関する研究(その2)』に関する報告書である.研究は、協会内に設けられた『トンネル変状対策特別小委員会』が、前年度の成果を生かしながらトンネル変状に関するマニュアル作成をめざして、現場の実態を聴取・審議し、原因の解明から対策までわかりやすく解説する方針でのぞんだ。しかし、トンネルには技術的にわかりにくい面も残されており、さらに今後の研究に期待したい.なお、前年度の報告書の主要な内容はすべて、この報告香に盛込まれている。
1.研究の目的2.変状の現状
2.1 概要,2.2 変状の傾向
3.変状の分類
3.1 変状の定義,3.2 変状の分類,3.3 変状現象がトンネルの用途に及ぼす悪影響
4.変状の原因と発生機構
4.1 外力によるもの,4.2 設計、施工不良によるもの,4.3 その他
5.検査
5.1 検査計画,5.2 検査手順,5.3 検査方法,5.4 検査結果の記録,5.5 変状原因の推定
6.健全度の判定
6.1 一次検査にもとづく判定,6.2 二次検査にもとづく判定
7.対策
7.1 一般,7.2 変状原因と対策,7.3 対策
8.結び
参考資料:
1.トンネルのつくり方
2.コンクリートのひびわれ
3.覆工コンクリートのひびわれ
4.コンクリート覆工の強度
5.トンネル下部の変状
6.チールファイバーコンクリートについて
7.トンネルつららの現状と問題点
8.寒冷地のトンネルにおける凍害防止について
9.トンネルの検査機器
10.有害水による覆工劣化
ll.トンネルの電食対策
12.変状事例(1)内ヶ巻トンネル
13. 〃(2)大月トンネル
14. 〃(3)境野トンネル
15. 〃(4)所小淵第一トンネルほか,16.文献一覧表