6014

区分
JTA委員会研究成果報告書
図書分類
環境保全
図書名/雑誌名
トンネル工事と環境保全対策
著者名・発表者
安全環境委員会環境保全小委員会
所属
社団法人日本トンネル技術協会
発行所
社団法人日本トンネル技術協会
発刊年月(表示用)
1985年(昭和60年)7月
総頁数
222頁
体 裁
サイズ
内容

まえがきより本書は, 「騒音・振動」「水質汚濁」「地盤変位」「渇水」「建設廃棄物」「埋設物事故」「交通支障」「酸素欠乏」の8つの問題とこれらを総括する「環境一般」の計9章から構成されている。8つの問題はトンネル工事に伴う環境保全問題のほぼ全般をカバーすると思われるものである。執筆にあたっては,経験の十分でない現場担当者でも概略を理解でき,かつ問題が生じた場合には迅速に妥当な対応策がとられるように,わかりやすく,実用的でハンディなものであることを旨とし,また,より深い知識を求める者に対しては入門書としての役割を果たすような内容とするよう努めた。本書の名称はマニュアルとしていないが,実用を旨とするときすべてにわたる詳細な記述はできないため,誤解を避ける意味であり,意図としてマニュアルであることには変わりない。各章は①問題の性質・特徴,②法規制,③調査・予測方法,④防止対策の4節でもって構成するのを標準とした。このようなマ二ュアルのスタイルをとったため,未解決,不明瞭な点も記述せざるを得ず,一部に独断的あるいは明瞭でない表現の部分があるかもしれない。これらの点の改良も含め,今後もその時々の技術レベルに合うように改良を加えて,より良いものに作りあげていく必要があると考えている。
環境問題は住民の日常生活に密着する問題でもあり,何にもまして慎重に対処していかねばならぬ課題である。本報告を1つの出発点として,さらに新しい知識を吸収し,環境問題に対する認識を深めていくことが望まれる。

目 次

第1章環境一般
1.1 建設工事と環境問題,1.2 環境影響評価と環境保全,1.3 法規制の概要,1.4 事前調査,1.5 対策の概要,参考・引用文献
第2章騒音・振動,2.1 騒音・振動問題の特徴,2.2 発生源,2.3 法規制,2.4 事前調査,2.5 予測,2.6 影響と評価,2.7 防止対策,2.8 管理計測,参考・引用文献
第3章水質汚濁,3.1 水質汚濁の発生とその影響,3.2 濁水に関する法規制,3.3 濁水処理の基礎,3.4 濁水処理計画,3.5 濁水処理設備,3.6 濁水処理設備の維持管理,参考・引用文献
第4章地盤変位,4.1 地盤変位の発生とその影響,4.2 地盤変位の予測,4.3 防止対策,参考・引用文献,第5章渇水,5.1 地表水・地下水に与える影響,5.2 調査・予測方法,5.3 防止対策,参考・引用文献
第6章建設廃棄物,6.1 建設廃棄物の発生とその影響,6.2 法規制,6.3 処理方法,参考・引用文献
第7章埋設物事故,7.1 埋設物事故の発生とその影響,7.2 関係法令,7.3 埋設物事故防止対策,参考・引用文献
第8章交通支障,8.1 交通支障の発生とその影響,8.2 法規制,8.3 調査と計画,8.4 工事中の対策,,参考・引用文献
第9章酸素欠乏,9.1 酸素欠乏問題の発生とその影響,9.2 酸素欠乏症防止対策,9.3 救急対策,9.4 事故事例,参考・引用文献