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都市部においては,道路,河川等の地下空間を利用した地下鉄,上下水道,電力,NTT等の都市基盤整備をするため,シールド工法を採用することが多くなっている。さらに大深度地下空間の利用が待ち望まれる昨今シールド技術の進歩・発展に熱い視線が向けられている。一方,日本の都市部においては,施工環境が厳しく又土質特性は,地球誕生の過程から沖積層が主であることや,地下水位も高い等の理由によりシールド工法による施工が増し一般化している。また,最近のシールド工法の工事記録を見ると90%以上が密閉型タイプのシールド工法で施工されており,この密閉型シールドの場合,掘進から土砂搬出に至るまで自動化した施工管理を採用,実施するまでに発展している。しかし実際の施工において,土質の急変によるシールド械先端部の目づまりの除去また,残置杭の撤去等,密閉された中での施工トラブル事例や特殊な施工(急曲線)を解説したきめ細かいテキストがなく,現場技術者から強く要望されているところである。そこで,都市トンネル小委員会では,これらの要望にこたえるため,このたび,密閉型シールド工法を主とした施工上の留意点についてわかりやすく解説したテキストを作成したものである。本テキストが,今後現場技術者の施工管理のうえで活用して頂ければ幸いである。
1.調査(調査構成図、調査構成の内容、査構成内容の解説と留意点、調査の実施例)2.シールド(機)2-1 シールド共通機構(構構成図、構成の内容、構成内容の解説と留意点、トラブル事例)2-2土圧式シールド、2-3泥水式シールド
3.シールド基地及び施工計画(構構成図、構成の内容、構成内容の解説と留意点、トラブル事例)
3-1シールド基地、3-2立坑使用計画、3-3施工設備
4.掘進(構成図、構成の内容、構成内容の解説と留意、トラブル事例)
4-1掘進工、4-2掘進管理
5.覆工(構成図、構成の内容、構成内容の解説と留意、トラブル事例)
5-1一次覆工、5-2二次覆工
6.急曲線施工(構成図、構成の内容、構成内容の解説と留意、実施例)
7.防護工
7-1 防護工(種類、内容、解説、留意点実施例(近接構造物、鉄道横断))