200502
山岳トンネル工事においては、掘削設備、換気設備をはじめとして吹付コンクリートプラント設備、濁水処理設備等、多くの電気機器類が使用されており、必要となる電力は各電力会社の「電気供給約款」に基づき需給契約を締結し、供給される。近年、特に重要な問題として現場内で使用される建設用電動機の大容量化に伴う工事現場周辺へのフリッカ現象や、インバータ機器等からの高調波電流の影響が挙げられる。建設現場としてはこれらの対策について、電力会社との協議を踏まえ充分な検討を行い、適切なフリッカ、高調波抑制対策により工事周辺地域への環境保全を図らなければならない。
契約積算委員会・山岳トンネル小委員会では、建設現場でのフリッカ、高調波抑制などの理解を深めると共に、それらの対策について参考となるように、既存資料の整理および抑制実態の調査を行い、手引き書的な図書として編纂した。
第1章概要
第2章フリッカ、2.1フリッカとは、2.2フリッカの発生源とその影響、
第3章フリッカ対策[/b]、3.1フリッカ対策検討フロー3.2フリッカ対策検討に際しての確認事項、3.3フリッカ計算例、3.4フリッカ対策、
第4章高調波 4.1高調波とは、4.2高調波の発生源とその影響、
第5章高調波対策、5.1高調波対策検討フロー、5.2高調波対策検討に際しての確認事項、5.3高調波流出電流計算例、5.4高調波抑制対策の検討手順、5.5抑制装置の種類と設置場所、5.6高調波対策計算例、
第6章アンケート調査のまとめ、6.1フリッカ・高調波対策の実態調査について、6.2全体概要、6.3フリッカ対策、6.4高調波対策、6.5自由意見
参考資料1.高圧又は特別高圧で受電する需要家の高調波抑制対策ガイドラインおよび付属書、2.高調波抑制対策ガイドラインと技術指針の概要について(計算書抜粋)