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まえがきよりトンネル工法でNATMは急速に各分野で数多く施工されている。本指針は、そうした状況下で昭和50年度より『膨張性地山における鉄道トンネルのNATMの適応性に関する文献賛料の調査研究』と題して日本国有鉄道東京第二工事局より日本トンネル技術協会が委託を受け特別小委員会を設けNATMとしての調査研究を重ねて各年度でそれぞれの目的をかかげ、それぞれの成果をあげてきたが、本指針はこれらの成果を踏まえてNATMの最も重要かつ大きな特徴であるNATMにおける計測について特殊な条件を除いて一般原則を示したものである。工事のための指針はその工事に適応したものでなければならない。ヨーロッパなどでは相当数の実績があるが我が国では、実績も少なくこれがすべてであるとするには、時期及質においても尚早であることから暫定的な標準を示したものであって、今後の施工実績の積重ねや岩盤力学の研究と合わせて、適当な時期に改定を重ねる必要がある。この指針の利用に当っては現場の条件に応じて、利用される方が判断の上適切な運用を望むものである。
第1章総則第1条適用範囲,第2条計測の目的,第3条事前調査,第4条地山区分
第2章計測
第1節計測計画第5条計測計画,第6条計測項目の選定,第7条計測要領,第2節-1 計測(A),第8条坑内観察調査,第9条内空変位測定,第10条トンネル天端の沈下測定,第11条ロックボルトの引抜試験,第2節-2 計測(B),第12条地山試料試験,第13条地中の変位測定,第14条ロックボルトの軸力測定,第15条覆工の応力測定,第16粂地表、地中の沈下測定,第17条坑内弾性波速度測定,第3節計測管理,第18条計測結果の施工-の反映2,第19条計測結果の集積
参考資料1. 計測に関する示方書(例)2. ロックボルトの軸力測定について3. 内空変位および地中変位における変位予測4. 多段破壊および歪制御三軸試験5. 計測機器