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区分
JTA委員会研究成果報告書
図書分類
安全対策(シールド・推進)
図書名/雑誌名
シールド工事の安全施工技術基準の研究報告書
著者名・発表者
安全対策小委員会
所属
社団法人日本トンネル技術協会
発行所
社団法人日本トンネル技術協会
発刊年月(表示用)
1978年(昭和53年)3月
総頁数
137頁
体 裁
B5サイズ
内容

まえがきよりこの基準は、シールド工事の特殊性、すなわち、立坑等の発進、到着設備を要すること、圧気下作業が多いこと、火災、有毒ガス、酸欠空気、対策が必要なこと、等があるので、一般トンネルと異った安全対策を主体に、計画、設計、施工の各段階において、安全上留意すべき事項をまとめたものである。この基準は、上述の主旨により、総論、掘進、坑道、立坑、圧気、異常対策と災害事例とからなっている。坑外設備による危害防止等は、他の種の工事と共通するので、省略してある。この基準は、先述のごとく、計画から施工までの各段階の技術者が、安全上検討、考慮すべき事柄をまとめたものであるが、大小各種のシールドに共通する基本的な事項であることに注意して戴きたい。条件の異った各種の工事について、この基準の考え方を基本として、それぞれに最もふさわしい計画、設計、積算、施工、管理を行うべきであり、基準の適用を誤らないよう留意し、発注者側、施工者側、相互に意志の疎通をはかって、安全な工事が実施できるよう利用して戴ければ幸甚である。

目 次

第1章総論§1.総則,§2.調査,(1)調査の目的と内容(2)地形調査(3)土質調査(4)地下水調査(5)酸欠調査、有害ガス調査等(6)支障物件調査(7)施工時調査§3.計画,(2)シールド掘進方式(3)掘進、到着設備(4)坑外設備(5)立坑設備(6)坑道設備(7)地山安定処理(8)安全管理
第2章掘進
§1.掘削作業(1)掘削、山留工(2)先掘りおよび余掘り(3)ずり積込み(4)シールド推進,§2.セグメント組立作業(1)セグメソトの取扱い(2)セグメントの組立て(3)止水作業,§3.裏込め注入作業(1)注入目的(2)注入材料(3)注入作業,§4.双設トンネル(1)施工間隔(2)圧気差の影響(3)断気(4)到達
第3章坑道
§1.坑内運搬設備(1)作業一般(2)セクメント台車および材料台車(3)ロック通過,§2.坑内設備(1)電気設備(2)配管設備(3)環境設備(4)排水設備(5)通信設備,§3.二次覆工(1)打設設備(2)軌道等の移設(3)坑内清掃(4)型枠(5)型枠の組立て(6)型枠の移動、据付け(7)コンクリート打設(8)空隙填充
第4章立坑等
§1.立坑内作業(1)総則(2)昇降設備(3)材料搬出入(4)ずり搬出(5)立坑防護,§2.シールドの発進、到着,(1)発進、到着作業(2)シールドの組立、解体作業,§3.切拡げ作業(1)概説(2)事前補強工(3)セグメント変形防止支保工
第5章圧気
§1.作業員の健康と安全(1)健康管理(2)就業教育(3)就業時間、休憩(4)空気の浄化(5)再圧室(6)作業主任者,§2.ロック等の設備と操作(1)マンロック(2)マテリアルロック(3)バルクヘッド(4)ロック内環境(5)送気管,§3. 圧気管理(1)圧気圧力(2)空気消費量および供給,§4. 圧気設備と操作(1)空気圧縮設備(2)送気、配管設備
第6章異常対策
§1.総則,§2.火災(1)シ-ルド工事の坑内火災防止(2)圧気シールドの坑内火災防止,§3.酸欠空気および有害ガス(1)事前調査(2)施工中の調査(3)酸欠空気の測定(4)有害ガスの測定,§4.爆発(1)事前調査(2)施工中の調査,§5.圧気異常(1)断気(2)酸欠空気の漏出(3)漏出空気の調査(4)噴発
第7章災害の事例
§1.掘削作業中の災害例,§2.掘削土砂搬出中の災害例,§3.シールド操作中の災害例,§4.セグメント組立中の災害例,§5.裏込注入作業中の災害例,§6.坑道運搬作業中の災害例,§7.二次覆工およびインバート作業中の災害例,§8.立坑運搬作業中の災害例,§9.シールド発進、到着時の災害例,§10.圧気内作業中の災害例
参考1.トンネル工事等における坑内火災防止対策
参考2.圧気シールドの坑内火災の報告書より抜粋
参考3.危うく難をまぬがれたF作業所の酸欠報告書より抜粋